【将来に向けて、IT人材を育成しながらデジタル化加速やIT内製化を考える企業の皆様へ】
「社内人材でIT施策を主体的に進められるようになりたい」「ITノウハウを社内に蓄積したい」等、現状からの改善を目指されている方、お気軽にご相談ください。
第0話:社内IT人材の育成を進める目的と得られる効果
第1話:「費用」の妥当性が不明なままでは、費用対効果の検証できませんよね?


今回の記事以降では、「社内にIT人材が必要な背景」や「IT作業の社内化(内製化)のメリット」等について書いていく予定で、今回はその「プロローグ」的(第0話)投稿となります。

「IT人材」という言葉からは、プログラミング技術など「特定の技術を持つ人材」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、「IT専任ポジションを設けよう」「初めてのIT人材を採用しよう」ということであれば、まずは企画力やビジネス視点でITを考えられる人材の確保を強くお勧めします。これからの成長に期待できる若手であれば、「ビジネス興味>IT経験」(IT未経験)であっても良いとさえ、私は思います。今回は、「なんでそう思うのか?」の考えを表現してみます。

ITエンジニアの「これまで」と「これから」

「これまで」は、言われた通りに作業を進めることがゴールだった

私自身、長いことIT業界で活動してきていますが、企業勤務か、独立しているかによらず、ビジネス視点を思い描けない、企画力・発想力がないエンジニアが驚くほど多いのが現実です。年齢やキャリア年数も関係ありません(驚)。

これまでのIT作業では、「指示された通りの作業を正確にできれば良い」ことが作業ゴールとされていることが多く(「正解があって、そこを目指せば良い。自分で考える必要がない。」という多重下請け仕事の割合が多いのも原因です)、発想力・想像力が求められる場面が少なかったです。
中には、作業方法の改善提案や仕様の見直し提案などをしても、「黙って言われた作業をすればいい!」とばかりに、パワハラ対応をする方(元請け慣れした大きなIT企業に多い印象)の存在を耳にすることもありました。

急に「ビジネス価値を」と言われても・・・

そういう現場仕事慣れしてしまったIT人材に、今更「ビジネス面や組織的に成果の上がるIT活用を!」、「自らゴールを描きながらIT施策の取り組みを!」と言っても、彼らには難度が高すぎますし、そもそも何から手をつけて良いのかすら考えられません。

それでも、30歳代前半ぐらいまでの若手なら、本人がビジネスに強い「興味」さえ持っているのであれば、成長に期待して任せていくというのは考えられる選択肢です。

他方、30歳代後半を過ぎても職務経歴書の記載内容が「常駐現場で開発仕事だけ、ずっとやってきた」、「所属企業の役職に就くこともなく、現場のサブリーダーを務めた程度」ということだとすれば、そのようなITエンジニアに大事なビジネスや組織の将来を任せても成果を生まないことでしょう。

大企業であれば、10人、20人・・・とIT担当者も多くいるでしょうから、各人に「できる仕事」を細分化して任せることができます。しかし、中小企業では限られた人員で幅広な対応が期待されることが多く、コスト(費用や時間)や成果(ビジネス価値、顧客価値、費用価値等)のトレードオフを考えながらIT活動できる人材でないと、ただのヘルプデスク要員となってしまいます。

「これまで」と「これから」で求める人物像が異なる

そのような状況を考えると、今後、IT担当者・担当部門を設ける組織においては、「外部からのエンジニア採用」ではなく、「社内の配属異動」が効果的です。
元の配属場所が営業か総務かどの部門であったとしても、会社のビジネス構造や利益の源泉、顧客との関係などは十分に承知できているはずです。IT技術については、外部講習などの教育・訓練の機会を提供し、だんだんと身につけていくことで十分です。

会社のIT施策をビジネス面と融合させながらリードしていくコア人材を社内に確保し、「指示した通りに作業をする」(ビジネス的な知見を必要としない)IT作業は必要に応じて外注で進めていく・・・、中小企業においては、まずはそのような「部分的内製」からスタートすることをご提案させていただいています。

何回かに分けて上記のような観点で、さまざまなトピックの記事を書いていこうと思いますので、ご参考にしていただければ幸いです。