「ITシステムの自社開発・内製体験セミナー」の概要

ITシステム開発企業の作業を体験(プログラム知識は不要です)いただきます。受託側ビジネスや現場作業をイメージできるようになることで、ITシステム開発アウトソースや自社開発・内製化の検討時の適切な意思決定を助けます。

参加対象者

次のような疑問・課題をお持ちの方を対象者として想定しています。

  • ITシステムの開発がどのように進むのか実感として知りたい。
  • 無駄・無理なく開発費用や工期を圧縮するためのポイントはあるのか?
  • 旧来の開発手法ではなく、アジャイル開発が推奨されるのはなぜか?
  • 自社開発・内製化することにより得られるメリットを把握したい。
  • 自社開発・内製化する場合に必要な組織構造や役割分担を知りたい。

結果として、「これからもITはアウトソース」または「重要なものから自社開発・内製化」のいずれの結論になるとしても、検討・判断のために知識や体験が必要です。これまで、IT導入やシステム開発に関わることのなかった経営層や管理職の皆様含め、是非、ご参加ください。

会場・日時

  • 貴社ご訪問にて実施となり、日程は調整可能です。ご相談ください。
  • 質疑応答やご相談対応の時間を含め、3時間(上限:4時間)を予定しています。
  • 基本的には「会場実施」のため、首都圏のみの対応となります。(リモートでの実施をご希望される場合はお問い合わせください。)

実施方法

実施方法はご希望に合わせたカスタマイズ可能となっていますので、ご要望お聞かせください。

説明中心型

ITシステムの導入・開発に関わる知識や実情等の紹介を交えながら作業を進める形式です。
「内製を始めるために必要な準備は何か?」、「ITベンダーとの円滑な関係性を築くために必要なことは何か?」等を説明していきます。
模擬開発作業を通して「なぜ、そうなのか?」を実感しながら情報収集に多くの時間を充てたい場合に適しています。

体験中心型

模擬開発作業により、「ITシステムを開発すること」を多く体験できる形式です。
要件定義、基本設計、実装、テスト等の一通りの作業工程に沿ったシステム開発作業を経験することで、ITシステムの利用者目線では分からなかった難しさや複雑さを実感します。
「思ったより簡単」「想像より難しい」等、今後、ITシステムに関わることになった時の要点や勘所を掴むことができます。

フリーディスカッション型

あらかじめ特にテーマを決めず、質問や課題を一つひとつ採り上げながら説明や体験を進めていく形式です。話の流れの中で疑問点や深掘りしたい点を見つけながら進めることができるので、ある程度、ITシステム開発の知識や経験を持っていて、それらの幅や深さを拡げたい場合に適した形式です。

費用

参加人数の多少に関わらず、1回22,000円(税抜)
当日の作業アカウントを5アカウント用意いたしますので、5人または5グループに分かれて作業いただくことができます。
(クラウド型の開発ツールを使いますので、事前のインストール作業等は不要です。)

「ITシステムの自社開発・内製体験セミナー」提供の背景

戦略的ITと業務処理ITが区別なく外注されている現状

技術の変化に伴い、さまざまなアナログデータやプロセスがデジタル化され、これからのビジネスにおいては、デジタル化を前提に事業構造の転換や新しい価値の創出能力が業績に大きな影響を与えることになるのは避けられない流れです。

デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査
出典:「デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査 報告書本編」
(2019/05:独立行政法人情報処理推進機構)

そのような中にあって、事業の継続と成長を実現に向けた対策の一つが「圧倒的なビジネス・スピードの獲得」であり、デジタル化推進をリードする人材を「社内に」確保することは不可欠です。これまでも「ITの内製化」を重要課題として検討した企業は多くあったと思われますが、日本においてはIT人材がIT企業に所属している割合が高く、IT外注依存が続く一因となっています。

IT企業とそれ以外の企業に所属する情報処理・通信に携わる人材の割合
出典:IT人材白書2019(独立行政法人情報処理推進機構)

しかし、今後、これまでと同じようにIT分野を外注に依存(場合によっては「丸投げ」状態)していても良いものでしょうか?

自社開発・内製化を検討せざるを得ない社会の変化

旧来のITは「働く人間を支援する」ための効率や利便性の向上を目的とするものが多数でした。企業ごとに多少の差はあっても、ITビジネスや業務プロセスは典型的かつ明確な部分が多く、「何をどう作れば良いでしょうか?」的な御用聞きITベンダー相手であっても的確な指示を出すことができ、ある程度満足のいくものを手に入れることができていました。

ですが、単純な大量生産・大量消費の時代は終わり、個人やコミュニティが多様な価値観で製品やサービスを選定するようになりました。「所有」から「共有(シェア)」への変化(シフト)も起きています。

結果として、ビジネスを含む社会の不確実性が増しました。すると、製品やサービスについても一律な正解を予測することは難しく、イチかバチかで投資をするわけにもいかない以上、その時々の予測が不確実であることを前提とし、社会や顧客評価の変化に敏感に反応しながら、迅速に次々と手を打っていけるような体制作りが重要となります。

社会の不確実性の増大

●直近の社会・経済・政治の変化がまったく予測できない。
●想定外の競争相手が、異業種から突然やってくる。
●顧客の好み・関心事・判断基準がどんどん変わる。

企業が生き残り、事業を継続するには、スピード感が必要

●高速で現場を見える化・高速で判断・高速に行動を起こす。
●コミュニケーションのスピードを加速し、現場に権限を委譲する。
●目標・時間・成果などの自己管理とコミュニケーションの能力向上を図る。

デジタルを駆使して変化に俊敏に対応するには自社のIT人材が必要

●直近の社会・経済・政治の変化がまったく予測できない。
●想定外の競争相手が、異業種から突然やってくる。
●顧客の好み・関心事・判断基準がどんどん変わる。

自社開発・内製化で得られるメリットとは何なのか?

デジタルビジネスのすべてを自社開発や内製化していくべきということではなく、次々と変化する市場やニーズの変化に対応するために適したアプローチ(アジャイル等)があり、そうしたアプローチと自社開発や内製化の親和性が高く、相乗効果を期待しやすくなります。

自社開発・内製化のメリット

●「事業の成功」「会社の発展」という共通ゴールや企業文化を共有できる。
●ビジネス的な発想を前提にITシステムを検討することができる。
●チームを素早く立ち上げ、短期決戦を実現しやすい。
●小さな失敗と修正を繰り返しながらデジタルビジネスを成長させられる。
●ビジネスの変化に合わせ、継続的にITシステムを開発できる。

したがって、このようなメリットを実現できるのであれば、ビジネス効果を最大化するための見極めをしながら意思決定できる社内IT人材に絞って育成するのも一つですし、データサイエンティストやAIエンジニア等高度な技術を要するエンジニアまで含めて内製化を目指す体制作りも考えられます。自社開発や内製化は「手段」であって「目的」ではありませんから、目的と組織の実情を照らし合わせて最適な体制を構築することが重要です。

先ずは、スモールスタート(経営者とITリーダー的存在が中心となっての活動)を開始し、そこから全社的な展開・浸透を進める企業も多いようです。IT人材の雇用・育成や社内意識・プロセスの改革は一朝一夕容易なことではありませんから、先ずは「さっそく始められること」からスタートを切ってみてはいかがでしょうか。

企業におけるデジタルトランスフォーメーションの進み方

一部の大企業に限らず、デジタル人材の獲得・確保は進んでいます。また、「ビジネス企画」「ビジネス推進」や「データ活用」などに重点を置く企業が多く、自社の事業や戦略に照らし合わせながら分析・活用を社内のプロ要員で実現しようとしていることが読み取れます。

ユーザー企業の事業部門で活躍するデジタル人材の獲得・確保状況
出典:IT人材白書2019(独立行政法人情報処理推進機構)
ユーザー企業がデジタル化に携わる人材を採用する上でどのようなスキルを持つ人材を重点的に採用したか
出典:IT人材白書2019(独立行政法人情報処理推進機構)

「ITを自社開発・内製化するとはどういうことなのか?」「アジャイル開発を採用すると何がどう変わるのか?」等々を体験いただき、ITベンダーからの話や提案を鵜呑みにせず意思決定ができるよう、本セミナーをお役立てください。